米国相場の振り返りと今週の戦略
2025年4月6日
先週の相場概況
先週の米国相場は歴史的な下落を記録した一週間となりました。
長期金利 📉
NASDAQ 📉
S&P500 📉
DOW 📉
R2000 📉
原油 📉
天然ガス 📉
金 📉
銅 📉
ナスダックが一週間で9%を超える下落を記録し、他の指数も軒並み下落。
週間の下落幅で見ると2020年のコロナショック時以来の大きさです。
今週の重要予定
4/10 CPI発表 🔍
4/11 PPI発表 📊
4/11 JPM、BLK、MS決算発表 💼
相場観
相場全体が極端に売られ過ぎの状態に。
短期的な反発が起きる可能性は高い。
一方で、マーケットブレス指標を見ると、弱気相場が始まった段階に見える。
中期的には下落が続くシナリオも想定が必要。
コモディティ動向
原油:過去4年のサポート65ドルを割り込み大幅下落 📉
銅:14%超の下落はコロナショック時を超える規模
2011年9月以来の下落幅 📉
先週の振り返り
相場環境分析
米国債10年利回り
-5.90%の下落 📉
一時は4.0%を下回る水準まで下落
2025年初から始まった下落トレンドを継続
VIX(恐怖指数)
+109%の上昇 📈
45を超える高水準に
上昇の勢いが止まる様子はなく、さらなる上昇も想定
トレンド分析
上昇トレンド銘柄の割合
再度10%を割り込んで大きく下落 📉
過去数年の中で最低の数値まで下落
ほぼ上昇トレンドを維持している銘柄がない状況
マーケットブレス指標
200移動平均線が下向き
20移動平均線もまだ下げ止まる兆候なし
今後のシナリオ
シナリオ1:マーケットブレス指標の20移動平均線が0.4付近で下げ止まりリバウンド
(2023年11月、2018年12月のパターン)
シナリオ2:マーケットブレス指標の20移動平均線が0.4を割り込んで弱気相場が進行
(2022年、2008年のパターン)
ナスダック分析
月足チャート
4月の現時点の下落は-9.79%
早くも3月の1ヶ月の下落を超える
9%を超える下落は2022年4月以来
週足チャート
先週は-9.52%の下落
16950もしくは15995の水準でサポートされるか注目
1週間で9%超の下落はコロナショック以来
ダウ分析
月足チャート
4月の騰落率は-8.86%
8%超の下落は2022年9月の弱気相場の底、2020年3月のコロナショック底に匹敵
週足チャート
先週は-7.72%の下落
1週間で7%超の下落は2020年のコロナショック以来
S&P500分析
月足チャート
4月の現時点の騰落率は-9.59%
ナスダックと同等の下落
これと同等の下落は2022年9月と2020年3月の下落に相当
週足チャート
先週は-8.88%の下落
週間の下落幅の大きさではコロナショック以来
ラッセル2000分析
月足チャート
4月の現時点の騰落率は-9.61%の下落
2022年の弱気相場の底に近づいてきた
週足チャート
1週間で-9.76%の下落
2020年のコロナショック以来の下げ幅
もう一段階の下落時に1663がサポートラインとなるか注目
コモディティ分析
原油
4年ほどサポートラインとして機能してきた65ドルを割り込む
9%超の下落はシリコンバレーバンク銀行破綻時以来
金
-2.53%の下落
年初から強い上昇トレンドを続けてきた金にも売りが波及
大きな上ヒゲをつけており、天井付近の値動きに類似
銅
先週は-14.19%の下落
近年例を見ない下落幅
コロナショック時の11%下落を超える大きな下落
セクター分析
全セクター下落
エネルギーが最大の下落
下落耐性の高いディフェンシブ、公益事業も売り込まれる
業種別パフォーマンス
住宅ローン、健康保険、食料品店、医薬品流通がかろうじてプラス
それ以外の業種はすべて下落
特に石油関連、銅、アルミ、半導体など景気敏感セクターが大きく売られる
個別銘柄の動向
特に下落が目立つ銘柄:NVDA、AAPL、META、AMZN、JPM、GE、XOM、CVX
大型ハイテク株の中ではGOOG、MSFTは比較的下落が小さい
プラス銘柄:MSTR、UNH、MCK、TJX、DG、RKT、COOP
今週の戦略
短期見通し:相場全体が売られ過ぎのため、短期的な反発の可能性が高い
中期見通し:反発後の弱気相場入りの可能性も想定。マーケットブレス指標を見る限り、弱気相場が始まった段階
具体的な戦略
① 短期スイング:相場全体の反発を狙った短期トレードのチャンスを探る
② 長期保有ポジション:マーケットブレス指標で反転シグナルが出るまで待機
③ 買い増し計画:シグナルが出たら3回に分けて段階的に買い増し
スイングトレード監視銘柄
AGX
ALHC
DG
DRI
EZPW
OLLI
PEN
RKT
SRAD
STNE
TJX
ULTA
WOR
今週の決算要注目銘柄
DAL
JPM
BLK
MS
各社のガイダンスと相場の反応に注目